-Characterristics of mangroves-
"マングローブの特性"
胎生種子ってなんだろう?
一般の陸上の植物は果実が成熟すると母樹から離脱し、動物・風・重力によって散布され休眠したのち発芽します。
ヒルギ科植物では樹上で形成された果実の中で種子は休眠することなく発芽し、ある一定の大きさの実生になるまで必要な養分を母植物から吸収して生長(約一年かけて)し、その後、母樹から離脱します。
このような種子を特に胎生種子と呼び、樹上で発芽した実生を散布体といいます。落下した種子は約1ヶ月すれば葉が開き、使用は合成して吸収期間となります。
マングローブの植物たち
-Mangrove plants-
メヒルギ
メヒルギはマングローブを作る常緑樹で、その果実が琉球(沖縄)のこうがい(かんざし)に似ているところから、リュウキュウコウガイとも呼ばれています。
種子の熟成期
3月〜5月
種子の平均長
約20cm
葉の特徴
長楕円形で厚く小型。表面に光沢がある。
花の特徴
白い花弁が比較的大きい。
オヒルギ
日本では分布範囲がメヒルギの次に広いです。奄美大島がオヒルギの北限になっているので、いかにも熱帯・亜熱帯の植物というイメージが強いです。
種子の熟成期
10月〜5月
種子の平均長
約16cm
葉の特徴
葉先は尖っていて、メヒルギに比べ大きい
花の特徴
赤色の咢(ガク)の花が咲く
気根(呼吸根)ってなんだろう?
What is an aerial root (respiratory root)?
気根はヒルギの特性で、ある時間冠水されるため呼吸根をもちます。板根・膝根・タコ足状と他にもいくつかの種類があります。
ヒルギは気根(呼吸根)の奇観を呈する根が特徴です。オヒルギの呼吸根はいったん地表面から水上に出て屈曲して、膝状に飛び出しています。
オヒルギの根(膝根)
タコ足状、シマシラキの根
板状の根のサキシマスオウノキ
マングローブの構成
-Mangrove composition-
主要構成種
オヒルギ(ヒルギ科)
メヒルギ(ヒルギ科)
副次的付随的構成種
【海洋性】
サキシマスオウノキ(アオギリ科)
シマシラキ(トウダイグサ科)
サガリバナ(サガリバナ科)
オキナワキョウチクトウ
シノキカズラ(マメ科)
ナンテンカズラ(マメ科)
ハエマンジュ(マメ科)
イボタクサキ(クマツヅラ科)
ハマゴウ(クマツヅラ科)
ハマボウ(アオイ科)
オウハマボウ(アオイ科)
クサトベラ(トベラ科)
【陸洋性】
リュウキュウマツ(マツ科)
アマミアカラシ(ブナ科)
シャリンバイ(バラ科)
イタジイ(ブナ科)
ハマヒサカキ(ツバキ科)